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つくば毛利矯正歯科

つくば市竹園で矯正歯科を開業されている
つくば毛利矯正歯科の毛利 環 先生にお話をお聞きしました。

毛利 環先生

つくば毛利矯正歯科
歯科医師・歯学博士
(日本矯正歯科学会認定医、指導医)
毛利 環 先生

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毛利先生は北欧のスウェーデンに長期在外研究員として派遣されていたとお聞きしましたが、滞在中で印象に残ったことや、影響を受けたことを教えていただけますか。

スウェーデンの歯科医学が世界トップレベルにあることはよく知られていますが、印象的であったのは単なる治療技術としての「矯正治療」に留まらない「矯正歯科ケアー」という概念でした。国の将来を担う若者にふさわしい必要なケアーを社会の責任として行い、歯科医も強い社会的使命感を持って、科学的根拠に基づいた治療を実践していることです。

国のレベルで矯正治療の土台が整っているようですね。

スウェーデンでは不正咬合は、むし歯となどと異なり、病気というよりは、正常な形と違う異常と考えられます。北欧では、国の将来を担う子供たちにハンディキャップがないように、公的医療サービスの一環として、矯正歯科専門クリニックで矯正歯科ケアーが提供されています。そのため、ある程度以上悪い不正咬合に対して保険が適用され、学童の30~35%分について予算化されているんですよ。

日本では現在のところ、障害が重度で高度な技術が必要な、口唇口蓋裂や顎変形症についてのみ、健康保険による矯正治療が認められています。(指定自立支援医療機関:育成医療、更生医療)

スウェーデンでのご経験が貴院の診療コンセプトである「患者さん中心のケアー(北欧)型矯正歯科」に大きく影響されているようですね。

当院では「患者さん中心のケアー(北欧)型矯正歯科」を目指しており、次の3つの観点で、治療の方針を提案しています。

・歯科医による歯の健康という観点から
・本人や保護者がどれほど気に病んでいるかという主観的な面
・最後に一般の方々から見たときに、違和感を大きく感じるかどうかの社会的観点からの必要度

これらを参考にして患者さんが納得いただけるように助言するのが、適切ではないかと考えていますので、矯正治療の必要性について、十分説明して、いくつかの治療選択肢を提示して相談し、納得いただける治療方針を決めます。

治療直後のみならず、治療後の長期的な安定性を重視し、最も妥当性が高いと考えられる治療方針を提案しています。患者さんの満足が第一ですから、先の3つの観点をもとに、患者さん、社会、医師からみて許容できるゴールに近づけることを心がけております。

先生が患者さんに丁寧に治療の説明されている姿が浮かんできました。

治療の説明は40分から1時間かけて行います。治療スケジュール(補綴の時期など)についても、患者さんにはイメージして頂き易いように分かりやすくお話しています。

治療方針については、患者さんの状態に近い症例の治療前と治療後の模型を見て頂きながら説明します。患者さんのご希望に近づけることはもちろんですが、無理をして並べると術後の経過が悪くなることもありますので、患者さんのご希望と第三者的に妥当と思われる方針を説明して治療方針を決定していきます。

 ・写真は治療計画のサンプル

ご経験からくる高い技術、視点、患者さんの立場に立って、地域医療をされていることに感心いたしました。また毛利先生の人柄にもすごく惹かれました。これからも注目させていただきます。

筑波大学付属病院やつくば市、南茨城地区の歯科医院と協力して、当地域の矯正歯科ケアーの向上に努めていきます。矯正治療の技術についても、従来の術者の臨床経験のみならず、科学的エビデンス(証明された判断基準)を重視し、プロフェッショナルの技術と経験を動員して、質の高い標準治療を患者さんに提供していきたいと考えております。

つくば毛利歯科 スタッフ

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患者様からのQ&A

矯正を始める時期はいつ頃がよいですか?

大人になっても矯正治療はできますが、心身の発育という面からも、早めに治療を始めた方がよいと思われる場合もたくさんあります。上下の顎のバランスを整えたり、歯の位置を修正したりすることによって、不正咬合の進行を予防することが可能なこともあります。中には、後に行う本格治療を行わなくても良い場合もあります。ただし、早めに行う場合には、4-5年後、すなわち永久歯に生え変わったとき(12-14歳以降)のことを、成長も含めて長期的に考える必要があります。

身長の伸びが止まってから治療した方が良いと言われていますが本当ですか?

身長の伸びについては治療計画の参考にすることはありますが、それよりも顎の成長に注意しています。ケースによっては治療中に顎の成長(顎が伸びてくるような)があるケースでは難易度が高くなります。逆に顎の成長によって治療が大変うまくいく場合もあります。しかし、我々の思うとおりに顎の成長をコントロールすることは不可能ですので、慎重な対処が必要となります。受験期前に治療をしてしまいたいと希望される患者さんもいらっしゃいますが、顎の成長などの状況を確認して、デメリットがある場合はきちんと説明を行います。

矯正歯科専門クリニックと一般歯科での矯正治療に違いはありますか?

基本的には矯正歯科には一般歯科の先生の紹介で受診される方が殆どです。矯正歯科専門クリニックでは治療過程~治療後まで、より長期的な視点で治療計画を立てる傾向があります。一方、一般歯科での矯正は簡単なケースに限って治療される方が多いですが、当院にも一般歯科の先生が治療方針の相談で来られることもありますので、それぞれ得意な分野で協力して患者さんのケアーを行うことが重要です。

食習慣は歯並びに影響しますか?

異なった環境で育てられた一卵性双生児を比較した研究結果(スウェーデン)では遺伝の要素が大きいとされていますが、歯並び、噛み合せには複数の要素が影響しています。もちろん食習慣等の環境要因も影響していると考えています。歯の大きさや顎の大きさなどは身長と同じように、遺伝的な要因が大きいですが、特に乳児期の栄養状態も関連しているように思います。

乳歯の時期から治療を始めた方がよいですか。

海外では乳歯の時期にあまり治療を行いません。ほとんどの患者さんで、永久歯に生え変わって再度、矯正治療が必要になる場合が多いという結果がでています。成長とともに(生え変わる)自然に歯並びが良くなる場合もあります。ただし患者さんの中には、前歯が凸凹だったり、出っ歯や受け口であるために、人前で笑うことに抵抗を持ってしまったりと、社会心理学的障害を持たれている方もいらっしゃいます。結果的に患者さんの負担が増える場合もありますから、患者さんの心身状態も含めて、早めに治療を行うべきかを判断すべきです。

抜歯の判断は何を基準にするのですか?

歯を抜いた場合と抜かない場合でどちらの方が治療後の状態が良いかを基準にして判断します。さらに、現在の状態もそれなりの理由があって不正咬合になっている場合もありますので、多方面から検討して方向性を探していきます。治療が終了するまでだけでなく、治療後の安定性についても配慮する必要があります。最終的には患者さんとよく相談して決めることになります。

治療を始めるときに、気をつけておいた方が良いことはありますか?

矯正治療は長期間で手間のかかる治療ですし、費用も少ない額とはいえませんから、担当医師が丁寧でわかりやすい説明をしてくれるか、メリットだけでなくデメリットについてもきちんと話してくれるかなど、適切なアドバイスと悩みを共感してくれるドクターであるか確認しておいたほうが良いかもしれませんね。

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Posted by メディカルネット つくば at 2010年07月01日 12:00│歯科
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